「寒さ」と高血圧には関係があるの?

カテゴリー:高血圧

2008年8月11日

寒いと血圧が上がる?

私たちの体には、様々な調節機構が備わっています。血圧と同様、体温も自律神経がコントロールしていて、夏の暑さに汗を流したり、冬の寒さに鳥肌が立つのも、その働きによるものです。

血圧には、「夏に低く、冬に高い」という傾向がみられます。どうして「寒さ」が血圧の上昇を招くのでしょうか?

肌が冷気にさらされると、体温の発散を防ぐために交感神経が働き、カテコールアミンが血液中に分泌されます。これの作用で血管が収縮して、血圧が上がるわけです。「寒さ」による血圧上昇は血圧の高い人ほど目立ち、基準範囲の人であれば、寒いときと熱いときの差はせいぜい20mmHg以内ですが、高血圧の人ではかなり大きな違いがみられます。血圧の高い人は、寒い季節の外出に十分な注意が必要です。

家の中の温度差にも気配りを

冬になると、脳血管障害(脳梗塞、脳出血など)や狭心症、心筋梗塞による死亡率が高くなることはよく知られています。寒さが第一の理由なのですが、実は冬の気候そのものより、暖房や防寒の不十分さの方が大きな問題なのです。家の中で、居室はたいてい暖房が行き届いているのに、浴室や脱衣所、トイレなどの暖房に気を配らないと、居室との極端な温度差が引き金になって発作を起こすケースが多いのです。高血圧の人がいる家庭では、家の中になるべく寒い場所を作らないよう、特に気をつけましょう。

暑さと血圧の関係は?

寒さによって血管は収縮しますが、暑いときには広がり、血圧が冬より下がります。また汗をかくと、体の中の塩分が自然に出ていくので、それも血圧の上昇を防ぐ理由となります。

夏の場合、気候による血圧の上昇を心配する必要はさほどありません。但し、冷房の効きすぎた部屋では冬と同じ状況に陥りかねません。衣服の重ね着をするといったことで、体感温度の調節を心がけてください。